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2009/10/19

Cafe と 喫茶店

■ Cafe と 喫茶店 ■

先日、30年以上にわたり珈琲の専門店を経営されていた方に偶然お逢いしました。
本当に偶然お会いして嬉しいやら懐かしいやら…

その方の店に対する取り組みや考え方は本当に凄い! のひとこと
自分にとっては心の師匠のような方なので
珈琲を飲んでおくつろぎのところを無理やりお邪魔しました。

第一声 『近頃のお店は変わってきたなぁ!』

その通りだと思った
今は〝喫茶店〟という昭和のお店形態から、最近ではめっきり〝カフェ〟に…
でも両方とも売っているものは「珈琲」が中心で、これは変わってない。
なのに喫茶店とカフェではどうしてこんなに180度違うんでしょう?

その昔、野菜は八百屋さん お肉はお肉屋さん 魚は魚屋さん といったお店に
買い物に行ってたけど、今は個人のそういうお店はほとんど見かけなくなった。
皆さん一生懸命お店を開いていたけれど、時代の変化がそれを難しくしていった
というのがひとつ大きな原因。
これと同様、喫茶店も衰退業種でピーク時の半減以下になっているというデータも…
お店が新陳代謝して新しく誕生した喫茶店が 『カフェ』 なんだろうと思います。

でも カフェ という言葉で想像できるのは…
魅力あるメニューやそれをお出しする器にまでも気が配られていて、スタッフの対応や
インテリア、花瓶のひとつにまでもセンスの良さが光っている etc
話題性もあり内容も充実。お店としての総合得点が高く、もてなされて居心地が良い場所
といったイメージがあります。

では喫茶店は?  ・・・・・・。
ここにも大きな衰退要因があるようです。


実はコーヒー豆屋として香豆舎はお店へ伺うので、店舗の裏側から見る事も出来るのです。
「喫茶店」と「カフェ」の違いがよ~く見えるんです。
怒られるかも知れませんが喫茶店のマスター、ママさんは先ず〝珈琲〟の事を良く知っていません。主力商品なのに…
でもカフェのオーナーや店長は僕らが困ってしまうほどコーヒーの深~い部分の質問をされます。
だって主力商品なんだから…

食品をはじめ、衣料・家電・家具・ペットまで何でも売っている百貨店。
幅広くあるけれど専門スタッフがいない… もっと奥深いモノを教えてほしい…
こんな場合お客さんからすれば、何でもあるけど欲しいものがない… になってしまいます。
こういう百貨店状態が今の喫茶店なのではないでしょうか?


やけに喫茶店を批判しますが、これには訳があります。
本音は喫茶店に復活してほしいんですネ
神戸や大阪、京都には50年以上も続く喫茶店があるのに、奈良には…
人の数が違う! 確かにそれはあります。ではそれ以外は?

これからも珈琲豆屋の私としては、カフェも大切に、喫茶店も大切に裏から応援していきます…。
(つづく)

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