モカ と一言で言うけれど…

モカコーヒーは、フルーティーなアロマと酸味があって力強い個性が人気のコーヒーです。
その昔〝コーヒールンバ〟で歌われ、メジャーなのが「モカ・マタリ」 原産国はイエメンです。
他に、シダモやジンマ、ハラーといった〝モカ〟もありますが、これらの原産国は「エチオピア」です。
ブラジルとかコロンビアといった原産国名がついたコーヒーとは違って、原産国が2つもあるんですね。
モカはコーヒーの代名詞でもあります。
イエメンの首都サヌアのモカ港から出荷されることから、モカという名称が広まったのですが、
古くは14世紀ごろから飲み物としてアラブ諸国に広まったといわれています。
現在は「コーヒー」と呼んでいますが、そのころは「バンカム」と呼ばれていて豆を煎らずに生豆を煎じて
上澄みを飲んでいました。
15世紀に入って、煎り豆を砕き煮出して飲みだしてから「カーファ」と呼ばれるようになりました。
どうやらこれが〝コーヒー〟の語源の様です。
最近では本家本元の「モカコーヒー」より…
〝カフェモカ〟や〝モカジャバ〟といったアレンジコーヒーの方がメジャーになりつつあるようです。
これらは決してイエメンやエチオピアのモカコーヒーを提供しているのではなくて、〝カカオ〟を〝モカ〟と
示しています。
カカオが入ったコーヒーを何故〝モカ〟と呼ぶようになったのか、実は明確な事は分かりません…
でもモカコーヒーの力強い個性の中に、カカオのような風味が感じられることから、普通のコーヒーに
カカオを入れて〝モカっぽくしたコーヒー〟という意味で「カフェモカ」と呼ぶようになった???
という理論もあります… 面白いですねぇ
〝モカジャバ〟は最近では「コーヒー+ココア」で作りますが、アメリカではモカコーヒーとインドネシアの
ジャバ(ロブスタ種)コーヒーをブレンドしたもので、日本で言う「ブルーマウンテン」の様に
高級というか良品というイメージがあるとか… メニューのネーミングは本当に面白いです。
現在本家の「モカコーヒー」は、エチオピア産の輸入品から基準値以上の残留農薬が検出された事で
輸入が規制され入手が困難です。ファンも多いのでなるべく早く日本にも復帰して欲しいものです…


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