豆のお勉強 ブルーマウンテン編

先日、自称〝コーヒー通〟という方とお会いしました。
ご自分でコーヒーを飲む度に手回しミルで挽き、ドリップしておられるとの事。
特別な日は、ブレンドを作って飲まれるとか… 流石は、コーヒー通。
「特別なブレンドは、ブルマンを入れて飲むんだ。やっぱり最高に美味いなぁ」
・・・・・ 豆屋絶句

確かに、ブル-マウンテンは良い豆です。
でも、日本には 「ブルマン神話」 とうモノがまだまだ定着しているようです。
戦前からジャマイカ産コーヒーは輸入されていましたが、何故これだけメジャーになったのか
不思議に思われた方はいませんか?
答えは、今でいう2/14バレンタインにチョコを贈るとか、節分に恵方を向いて巻きずしをかぶる…
という新習慣を提案した企業戦略にハマったんですね。
「ブル-マウンテン」はジャマイカが原産国で、昔 イギリスの植民地だった事が大きな理由のようです。
〝イギリス王室が飲むコーヒー〟という宣伝文句が、舶来品=高級品 という当時の日本人の
購買意識のツボにハマったというのが正解のようです。
現に、ジャマイカ産のコーヒーの大部分が日本向けに輸出されていて、他の国ではあまり
メジャーなコーヒーではないようです。
■ ブルーマウンテンのお勉強
ジャマイカ ブルーマウンテン山脈の標高800~1,200mが収穫エリア。
このブルーマウンテン地区以外のジャマイカ産コーヒーは、ブルーマウンテン と名乗れません。
この地区以外のコーヒーには…
ハイマウンテン・ジャマイカプライム・ジャマイカセレクト という名称に変わります。
ちょっと前までは、ブルーマウンテン として商品化すれば、高値で値段設定出来たので
これらのジャマイカ産コーヒーを使って〝ブルマン〟や〝ブルマンブレンド〟という商品を
流通させていた事もあったようです。でも、これらはまだましな方で、ジャマイカがある
カリブ海周辺諸国のキューバやドミニカ、ハイチなどのコーヒーを「ブルーマウンテン」として
流通させていたこともありました。
魚沼産コシヒカリが、生産量の何倍もの量が流通していたように、このブルーマウンテンも
同じ事が行われていた… という悲しい事実があったことを知っておいてください。
今では、そんな偽装をしてまで〝ブルーマウンテン〟を販売している珈琲屋さんはいないでしょう。
ジャマイカ産コーヒーも美味しいコーヒーですが、日本ではまだまだメジャーではない
コーヒー生産諸国の上質コーヒーも登場しています。
豆屋は、どんどんそういったコーヒー豆を紹介していく予定です!

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