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2011/05/31

「自分への投資」

先日の 「喫茶のツワモノ定例会」 に参加して、いいお話を聞いた事を想い出しました。

「自分への投資」 という話です。


その内容はと言うと…

美容室さんや専門料理店さんなど、専門職のお店を開く場合、学校に通って資格を取ったり、

カリスマと呼ばれる方がいるお店で修行したり、本場へ修業に行かれたり…

技術や業を磨いたり、経験を積む事でお客さんに喜んで頂く。

いただく料金の裏付け作りのために 「自分への投資」 をされ、

その料金設定には、大変な努力の裏付けがある。

というような内容でした。



アイデアとかひらめき、流行りで上手く軌道に乗る場合があるし、

比較的安易に始められる商売もあります。

でも、安易なモノ程 「自分への投資」 の量が少ないようにも思われ

更に、その自分への投資量が少ない事が、お客さんに見え易い場合、

長く商売を維持継続させることは、なかなか難しいようです。


以前、本業とは別に飲食店を始めたいという方から

「コーヒーの原価は幾らくらい?」 という質問を頂いた事があります。

「ちょっとイイ コーヒーを出しても、¥50はかからないですヨ」 と答えると、

「 じゃぁ 売値は1杯¥500 ネ! 」 と即答。

「 えっ… あっ… 」 

お店の雰囲気は? 器は? ロケーションは? スタッフは? 他のメニューは? ???


その方がおっしゃるには、飲み物の場合、原価の10倍の売価設定をするのが、

飲食店の決まりなのだそうです。


「一体 誰が決めたの?」 


確かに「水もの」と言われるモノは利益率が高いけれど、適正価格だと感じて頂ける

周辺の様々な環境や「裏付け」が大事なんですよ~

技術やノウハウを持ってして OPEN した 「美容室」でも、

今は100件の OPEN があっても、120件なくなってると聞きました。

その方のお店がその後どうなったかはご想像にお任せします…



喫茶のツワモノ定例会 でおっしゃってました。 

例えば 「牛丼」

美味しさをとことん追求して作られて、色んな手間、条件をクリアしてあの売価。

牛丼とコーヒーを同じ土俵に立てて比較するのは間違いかもしれないけれど、

商品として提供されるまでの過程が全然違います。


大手と小規模では違う! と言われればそうかもしれませんが、

お客さんの「値ごろ感」 だけを考えると、コーヒーはやはり「高い」 のです。

だからこその 値ごろ感=適正価格


「値ごろ感」を分かっているお店と、そうでないお店では、

その商品を販売する為の取組み方が自ずと違ってきます。

そして、分かっているお店の多くは 「自分への投資」 をされているお店だったりもします。


「今、お金儲けをするにも、お金がかかるんや」 と おっしゃってた

オーナーさんの事を想い出しました。

このお金がかかるんや… は、つまり 設備とか人材への 投資 の事だったんですね…

豆屋も、さらなる自己投資をして商品力UPしていこう! とあらためて思わされた会合でした。


その第一弾! 次の日曜は、「自己投資 商品力UP」 のため、

「 Specialty Coffee カッピングセミナー 」 に行って来ます 










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